2010年02月

2010年02月25日

私が株を持っていることなど誰も知らない。もしそれを知った日には旧来の知人はもとよりみんなびっくりするだろう、あれほどお金に無頓着な男がと。お金に強欲はいいとは思わないが無頓着はさらに良くない。ともあれ株を持つことになった経緯を記しておこう。

寿司を好きな人は多いと思うが私もその一人なのだが私の住む街にはこれといった旨い寿司屋がない、歴史のある町や社用族など多い町ならそれなりのすし屋もあろうが、新しく開発された生活者主体の町では中々これといった鮓屋は育ちにくいように思う。そういう私の住んでる町に数年前のこと百円の回転すし屋がオープンしたことを新聞のチラシで知った。早速出かけてみた。

いやあ驚いた。百円回転すしなどと見学気分で出かけたが、その店はすっかり私を魅了した。百円とは思えぬおいしい寿司、何よりもその運営システムの素晴らしいこと、タッチパネルでの注文、機械での皿の枚数のカウント等々。私の持っていた従来の回転すし屋のイメージを根本的に覆してしまったのだ。

後日、その店は全国にチェーン店をもち株式も上場していることを知り早速近くにある証券会社で口座を作りその回転ずしの株を購入した。店の運営システムへの共感として株を購入したのだった。

その後店は大いに成長し、株も二度の分割を経、近年のうちに売り上げ日本一になるに違いない。その店が日本一になったら持ち株を半分売ろうと思っている。

sss1s3 at 10:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年02月18日

雪の花

もはや長い年月に習慣化した朝の散歩、少々の降雪などものともせず傘を友として今朝も出かける。<冬は つとめて 雪のふりたるはいふべきにもあらず >だ。

傘をもつ手はかなりかじかんだが、気持がきりっと引き締まりこれまたよし。

道端の植え込みに白い碁石をまき散らしたかのようにそれがまるで雪の花を戴いているかのようにみえるつつじの刈り込みを発見、暫しそのおもしろさを楽しんだ。

sss1s3 at 10:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年02月04日

アル中

私の叔父は重度のアル中だった。それなりの力量のある大工だった。若い時、大阪へ出向き大工の修行を積みその後帰郷して大工稼業をしていた。尤も私が幼いころに知る叔父は既にアル中で仕事もままならない状態で、医者、家族達からは禁酒を言い渡されていた。それでもどうしても酒を飲みたい叔父は、時々私の母である姉の家へ自転車を漕いて来るのであった。母はかわいそうに思い父の酒をコップで一、二杯玄関先で飲ませていた。飲み終えた叔父は実に満足げにジッタンバッタンおんぼろ自転車をこいで帰って行った。

私が社会人になり帰郷した折見舞いがてらに訪れたころには、もはや長い間寝たきりで、半朽ち果てた状態であった。唖ではあったが朗らかで世話好きで社交的だった連れ合いは既に亡くなっていた。

sss1s3 at 11:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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