2018年06月
2018年06月01日
岸田劉生
「岸田劉生 内なる美」より
この頃、道を見ると、その力に驚いたものだ。地軸から上へと押し上げているような力が、人の足に踏まれ踏まれて堅くなった道の面に充ちているのを感じた。
自分は、自分の道を見出した当時は、力が唯一の美だと思った。
力は美で、美は力だと思った。自然を見ると只力を見た。道路でも土でも、人の顔でも皆力の美であった。
僕が細かにものを描くのは僕が一人でものを見るからだ。
この頃、道を見ると、その力に驚いたものだ。地軸から上へと押し上げているような力が、人の足に踏まれ踏まれて堅くなった道の面に充ちているのを感じた。
自分は、自分の道を見出した当時は、力が唯一の美だと思った。
力は美で、美は力だと思った。自然を見ると只力を見た。道路でも土でも、人の顔でも皆力の美であった。
僕が細かにものを描くのは僕が一人でものを見るからだ。
sss1s3 at 10:50|Permalink│Comments(0)│